トランスマスター

ロスト・ボディ ~消失~のトランスマスターのレビュー・感想・評価

ロスト・ボディ ~消失~(2020年製作の映画)
3.0
♯77 完璧とは何も足せない状態ではなく
何も削れない状態のことだ

主人公はパリで公演を終えたばかりの著名な建築家ジェレミー
帰りの空港に向かう途中大渋滞に巻き込まれてしまう。そこに空港に向かうというテセルと名乗るオランダ人を車に乗せる。
テセルのスーツケースを取り戻ったおかげで、飛行機に間に合わなくなってしまう。
ジェレミーは次の便の搭乗までラウンジにくつろいでいたが、テセルも同様飛行機を逃し塩対応のテセルに三部構成の身の上話を強制的に聴かせるのだった。

◆良い点/注目ポイント
・若いテセルがグイグイ迫ってくるのに、主人公のジェレミーは、一貫して塩対応の姿勢を崩さないお坊さんのように煩悩耐性の強い人。終始賢者モードのおじさんです。
・テセルの霊園での襲撃シーンはとてもセクシー。
・空港の模型のシークエンスが、「世にも奇妙なアメージングストーリー』みたいで安定の既視感ありました。
・劇中絶世の美女役のマルタ・ニエトは、若い頃のモニカ転職ベルッチのようで素敵です。

◆改善点
・会話劇だけで独特の世界観に引き込まれましたが、スペイン映画ならもっとハリウッド映画では表現できないようなヘンタイ要素が欲しいです。

◆総括
・パッケージからこの映画を連想すると、
壁から現れた女が男を壁に引き込むホラー映画に見えますが、伏線回収会話劇でした。

音声はスペイン語ではなく
英語でした。

-2023年77本目-