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ベルリン・天使の詩 4K レストア版のzukkiのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ヴィム・ヴェンダース監督作品初鑑賞。

慈愛に満ちた目元をした主演俳優は、「天使」という役によく合っていた。

天使から人間になる際の、白黒からカラーへの変化だけでなく、上下左右に動く浮遊感あるカメラワークが、左右のみの地に足ついたものに変わっていたことに気づいた。人間になったことで、視界の位置も変わったことを丁寧に表していた。

彼が語る人間の世界への憧憬、および人間の世界に降り立つことで手にしたハッピーエンドは、人間の生活への、監督の強い肯定感情に基づくものかもしれない。
絶望した人間に触れることで、その人物の感情をポジティブに変える力。いつの時代にも通用する物語要素だと思う。
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