多幸感でお腹いっぱい
ウェスアンダーソンの箱庭感が好きな人には超おすすめの映画です。
ダージリン急行とフレンチディスパッチ、ムーンライズキングダムを混ぜ合わせたような空気感の作品でした。
相変わらず、全くもって意味不明でした。
結局、ウェスアンダーソンが好きな人はウェスアンダーソンの作品なら何でも口に合うと思うので、もはや説明は不要。
徹底されすぎてキモいくらいのカットと配置、彼の作風を理解しすぎているジェイソンシュワルツマンの安定感。
トムハンクスなんてもはやビルマーレイでええやんくらいの配置感。
2dな作風と無意味なシークエンスの連続から、勝手に意味を拾い集めるようなスタンスで楽しむ作品だと思ってるので、合う合わないが別れそうかなと思います。
僕は幸せでした。
彼の作る映像のほとんどは僕にとって至上の映像体験であり、素晴らしい造形美でした。
一瞬の瞬間にかけるウェスアンダーソンの熱量は、本当に痺れるほど、異常なほど、狂気的なほどに膨大で、圧倒されます。
彼の作品の中ではダウナーな空気感で、瑞々しいコメディというよりは、芸術性の高い息苦しいドラマにも感じました。
作中の未知との邂逅シーンは、映画館でめちゃくちゃ笑ってしまいました。
ご馳走様でした。