ワンワン吠え太郎

i aiのワンワン吠え太郎のレビュー・感想・評価

i ai(2022年製作の映画)
4.8
生き物の身体の大きさに個人差があるように、魂の大きさにも個人差があるのではないかと思う。
ヒー兄の血気盛んな大きな魂には器としての身体が小さ過ぎて、溢れてしまったのではないかな。窮屈で人間の姿を保てなかっただけで、その魂はずっとずっと、身体があるときと変わらずヒー兄そのものとして存在し続ける。それが風ならいつまでも一緒に居られるんだ。よかった。ヒー兄が神さまの見えないところに永遠を隠してくれて、本当によかった。
生きる、ということの意味を考えすぎていた。そんなの、意味なんて無くても生きて良かったのに、ずっとそれがわからなかったからしんどかった。人生は夢、だから夢みたいに生きたい。綺麗な夢にするために真剣に生きていたい、魂を鎖で繋ぐよりも、海と空の青さがわかる場所で野放しにしたくなった。刺すような赤に目が覚めた。
境界線という言葉は嫌いだけど、生まれた時から境界線だらけの世界で生きているからわたしには線を引く習慣が染み付いているし、境界線を無くすことはこわくてできなかった。マヒトさんのこと、赤いことしか存じ上げておりませんでしたが境界線を無くす活動家なのでしょうか、賛同、この人を信じたくなった、目を逸らすことを辞めなきゃと思いました。
森山未來と瑛太、怪演!
森山未來は最初妖精みたいなキャラクターだな、と思ったけど本当に妖精だったような気がしちゃった。あと拳銃のところ、だいすきすぎる、あんなのかわいすぎる。。
素晴らしい俳優たちᐡ´ㅠ ‧̫ ㅠ`‍ᐡ
下津の実家も、見れて良かった!
こんなに映像作品としてなりたつ映画中々ないなと思いました。