完全にサム・ロックウェル目当てで劇場に観に行ってきた。サム・ロックウェルの映画だと信じて観に行ったら、ちゃんとサム・ロックウェルの映画だった。嬉しかった。中高生の時に夢中になった俳優さんで、それが理由で「サミー」というあだ名を付けられてた俺からしたら、観に行かない訳には行かない映画だったはず。夢中になっていた当時はまだ『スリー・ビルボード』にも出演してなくて、『月に囚われた男』や『セブン・サイコパス』などを繰り返し観ていた。今やアクション映画の主演を務めてるなんて泣けるぜ…。サム・ロックウェルは最高だった。めちゃくちゃカッコよかったよ。あなたのお芝居本当に好きです。
で肝心の内容なんだがな。マシュー・ヴォーンと言えば『キングスマン』シリーズなんだろうけど、個人的には好みじゃなくて、おれの中でマシュー・ヴォーンは『キック・アス』で止まってるから、その延長線上にある作品が今作と強引に思い込んで見た。でまあ脚本は都合が良過ぎるあまり予定調和でしかないけど、かなり振り切ってる感じからして、それらを逆に狙って売りにしてる作品じゃないかと思って見てたから、そういう意味で言うと脳ミソ1ミリも使わずに観る映画にしては最高だった気がする。もしあれらの展開を観客を裏切ろうと真剣にやっているのだとしたら、観客をかなり馬鹿にしていると思う。だからあれは予定調和が売りの映画って信じてるぜ。
