そうねだいたいね

死霊のはらわたのそうねだいたいねのネタバレレビュー・内容・結末

死霊のはらわた(2013年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

オリジナルは未見。痛い=怖い系映画。スプラッター映画を意外と見れていた自分に驚く。薬物依存の禁断症状が、悪魔に取り憑かれている状態と重ねてるような描き方は面白いなって。何らかの儀式が執り行われたであろう地下室に入り、燃えた柱を見て「何だこれは?」って言った後に冒頭の悪魔祓いのシーンの回想を入れるのは余計やった。説明しなくても分かるし、例え分からないとしても見進めていくうちに気づく流れで良かったとは思う。ミアに兄貴がショットガンで腕撃たれて、一瞬無音になったかと思いきや、別荘の外へとカットが変わりカメラが勢いよく部屋に入ると、取り憑かれたミアが叫んでる見せ方はめっちゃカッコいい。これがセンスか。オリビアが取り憑かれてる時に失禁してたのは、取り憑かれてもなお自身の意思は存在していて、恐怖していたからだとしたらマジで怖い。ジャウム・コレット=セラの『藁人形の館』でジャレット・パダレッキが藁人形にされた後に目から涙だけ溢れるとこ思い出したわ。あれはトラウマ。カッター舐めながら舌切ってスプリットタン作るシーンはアイディアやなと思う。ミアを殺すしか方法はないと悪魔を解き放ったメガネ野郎に言われた時に「心の病気じゃないか」と殺すことを拒むのは、兄妹という関係性が活きてて良かったし、過去に母と妹を捨てた男の懺悔の物語にもなってたような。取り憑かれてた張本人が最終的に悪魔と対峙する流れは意外な展開で思わず見入ってしまった。エンドクレジット中にナレーションで補足してるのも悪くない。ただ、もう二度と見ることはないでしょう!!