ある結婚の風景的な展開かなと思いつつ見るとそんなに展開も広がらず途中から訳がわからない面白くないメロドラマの構想が始まって面白くないドラマが展開してどうなるかと不安になり本当にしつこく面白くないなと思ってるとラストに急にそうきたかと昇華する。初めの方の夫の願望の件と全て繋がり、結局やはり現実世界の劇的でないリアル版のある結婚の風景だったのかと終わる。散々ギリギリまで面白くない展開を散々見せられてるのにラストに見終わった後は監督の話の作り方が面白いなあと好きになる。不思議。大胆な構成を成り立たせる力量もお見事でご本人のプライベートや願望出てしまってる正直な姿勢やアーティストの覚悟も素敵。何より面白くないと言われること気にせずこういう構成にする自由な発想が私は好き。
劇中劇のメロドラマ部分はわざと陳腐で面白くなくしてて夫に結局甘えてたり経験を織り交ぜた陳腐な話しか出ない自身の創作の限界や色んな自分の感情をアイロニカルに描いてるのかなと想像。年の差婚だしそりゃそうだなと。
前半にペルソナかな見たような構図のシーンのオマージュや見覚えある海岸風景などもあり。おそらくもっと幾つかあると思う。
