Yucarさんの映画レビュー・感想・評価

Yucar

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サンザシの樹の下で(2010年製作の映画)

3.9

抑圧された中の爽やかな淡いラブストーリー。2人とも爽やかで美しい。17歳のチョウ・ドンユイほんと愛らしい。泣けるラブストーリーかと思いきや、70年代の中国の政策がちょっとわかるようになってる中国的社会>>続きを読む

波紋(2023年製作の映画)

4.8

最高。めちゃくちゃ面白い。絶妙。社会派なテーマにベテラン女性監督でないとこんな秀逸な絶妙なうっとしさの修を生み出せない。夫婦間のなんとも言えない溜まっていくものから最終的には家族総出で波紋。差別するけ>>続きを読む

バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

3.9

全体的にはエンタメに仕上がってる。徐々に事情が分かってきて切なくなる。娘さん役の子も良いし、ケイトブランシェットもやはり良い。

ディオールと私(2014年製作の映画)

3.8

ラフシモンズの初ディオールのショーのドキュメンタリー。ピリピリ、クチュリエも内装もプロ職人。テキスタイルコーディネーターも職長も大変。フランス人らが徹夜で。凄い。

アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー(2014年製作の映画)

3.7

自分のためのおしゃれで楽しむことが元気と活力の源ということで。スタイルある大人。元気頂きました。

それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

3.8

父が変わっていく過程に寄り添う娘、お別れまでの時間の中で自分の中の父と今の父のギャップや結局恋人の存在が1番大きいのかとか色んな感情に揺れ、大切な娘を抱えつつも新たな愛情の芽生えに支えられ。やっぱり人>>続きを読む

ゴッドランド/GODLAND(2022年製作の映画)

4.2

本当に美しい。風景見てると心休まる。アイスランドの大自然の美しさや厳しさが全体通じて堪能できる。植民地へ宣教する神父やアイスランドのガイドや親父ら皆ほんとに小さい人間。最初の助言が全くいきず神職とか宣>>続きを読む

ゴジラ-1.0/C(2023年製作の映画)

3.8

とにかくゴジラがを凄く見せてくれる。ジュラシックパークみたいに、銀座大暴れ、海上横泳ぎ、立ち泳ぎ。満足。
神木くん素晴らしいし青木さんも良い。佐々木蔵之介のワイルドなアニメノリみたいな調子またやってほ
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ベルイマン島にて(2021年製作の映画)

3.9

ある結婚の風景的な展開かなと思いつつ見るとそんなに展開も広がらず途中から訳がわからない面白くないメロドラマの構想が始まって面白くないドラマが展開してどうなるかと不安になり本当にしつこく面白くないなと思>>続きを読む

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

4.0

若い時を振り返って感じるほろ苦さ、自分に対する嫌悪感そういうのが全体に漂ってて切なくささる。筋が一生懸命練られてて展開していって大胆に自由な発想の演出もあって前半にはふわふわしてる頃のディテールもリア>>続きを読む

青春(2023年製作の映画)

4.0

長江デルタの服飾工場で住み込みで出稼ぎで働く若者たちの日常が本当にみずみずしくて開けっぴろげで活気溢れる青春の様子が描かれる。ほとんどがカメラを感じないほどに本当に自然体で撮られてて外部の目線でない内>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.8

話が展開するごとに少しずつ異なる面が見えてくる。法廷シーンがメイン。そんなにドラマチックではなく流れていく。前情報から大きな意外性や異なるテンポを想像してしまっていたためかささらず。前情報の先入観って>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

-

なぜ被害を描かないのかと問われてましたが、ノーランにとって人間・人類の定義自体が白人のみをさしているからです。1人称にこだわったと言ってるのはオッペンハイマー自身ということだけでなく白人達による語りや>>続きを読む

ノベンバー(2017年製作の映画)

3.8

幻想的な映像。オープニングやいくつかのシーンや最後の方の池に入っていくシーンが凄く美しい。リーナやハンスの届いてない想いを抱えてるところや死者のことは美しく描かれて、貧困の中貪欲に欲深く生きる農民はと>>続きを読む

ヴェルクマイスター・ハーモニー 4Kレストア版(2000年製作の映画)

4.4

冒頭からとても素晴らしい。ハンガリーの歴史や衛星国のことを知るともっとすごいのかも。扇動者は恐れて、信奉者は何も恐れておらず、というくだり。病院を破壊し最終的にザ無力の裸のおじいちゃんで我に帰る。ラス>>続きを読む

逃げた女(2019年製作の映画)

3.7

実験的な面白み。ガミのほんとのところがわからなくて想像をかき立てる。先輩2人との何気ない会話から定型のセリフが疑わしいことははっきりする。自分の考えてることやほんとのところなんて1人の時間ぼんやり映画>>続きを読む

フライド・グリーン・トマト(1991年製作の映画)

3.9

見たかったシスターフッド映画。
過去のイジーとルース、現在のニニーとエブリンが交互に出てくる。調子出てきたキャシーベイツがやばい感じがいい。経験や知恵を共有して連帯して乗り越える。
1920年代のアラ
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小説家の映画(2022年製作の映画)

4.2

めちゃ良かった。なんで今まで見てなかったのかホンサンス。こういう感じの撮る人だったのか。
とにかく美しいし、流れるままに展開する取り止めもなさ、構図遊び、ヌーヴェルバーグ感というか、はなればなれにみた
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風櫃(フンクイ)の少年(1983年製作の映画)

4.2

アチンが子どもから大人になっていく過程をこんなに自然に見せてくれて素晴らしい。率直な提示というか等身大というかすぐ側にある話みたいに感じられる。ケンカシーンも多いけど見た後は切ないながら清々しい。あの>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.2

この監督が好き。天才。淡々としてるようでマインドは愛があって優しい。令和の山田洋次かというほど温かく人間を描く。直球過ぎず重くもないし見た後はみんな少し優しくなる気がする。放送部がちょくちょく一生懸命>>続きを読む

アンダーカレント(2023年製作の映画)

3.8

ネタバレ
夫の失踪の話かと思ってると、辛い記憶が消えて本来の自分を失ったまま生きてきていた妻の話。友人の兄は妹の喪失を抱えたままそれに引っ張られていきている。誰しも、期待に応えたり合わせたり、無かった
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.9

うっかりはじめの方うとうとしてしまい色々逃してる気がする。わかってない。
以下ネタバレ。
番組でのインタビューや共通の知人とのやりとりで少しずつ見えてきて記憶はないがフリオ見つかる。存在と不存在、記憶
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.3

舞台となってる船、城、屋敷、衣装とエマ・ストーン、映像は凄かった。ヴィスコンティ好きなのか装飾の本物志向こだわりは凄い。いっそ1時間位のストーリーなし映像のみの作品にした方がいいのではというくらい。>>続きを読む

街の上で(2019年製作の映画)

3.8

下北感と街のカルチャー感と男女のふわふわした感じがいい。ゆるい感じで続いて人同士交差していってラスト30分あたりで面白み強まる。主人公がいいやつ。若葉君お見事。

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.8

70年代のコーク大好き男子とちょっと痛女子の恋模様をスタイリッシュで音楽良く見て、休日の締めにいい感じ。最終的にやっぱり走ってきて抱き合う真横からのショット。安定のポール・トーマス・アンダーソン感。

すべてうまくいきますように(2021年製作の映画)

4.0

良かった。父役素晴らしい。ソフィーマルソーも。家族の描かれ方とか死の周辺の会話、父親に対する感情、兄弟間の細かなとこ、全てリアル。胸詰まる。最近10年ほどのフランソワ・オゾンの社会派っぽいテーマの映画>>続きを読む

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

3.4

アイルランドの農場の風景や暮らし田舎の意地悪おばさんなど見れて面白かった。主人公の子も人物もテーマも良かった。
概ねリアルでいい感じに撮られてるのにところどころ脚本が荒いのと演出が白々しくてあまり好き
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市子(2023年製作の映画)

3.9

複雑でしばらく心にズーンとくる。あんまりすぐ人とこの話するの難しい。市子の人生に胸痛めながら市子親子に巻き込まれていく人達や巻き込む様子が印象的。不遇が重なって歪んでいく様がリアルで丁寧に描かれてる。>>続きを読む

カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし~(2024年製作の映画)

3.8

1人でいくこと。喜びを見つけること。何事も自分が気持ちいい状態にすること。歳を重ねてその人らしいスタイルになっていく。やっぱり孤独って大事。可愛い生活見て元気もらえるかなくらいの気持ちで見たけど、思っ>>続きを読む

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.0

切ない。苦しい。2人の演技見事。レオの表情。レオの自責で抱えきれない様子やレミの両親や母の辛さに張り裂けそうになる。話の筋に劇的な展開含めて心揺さぶってくるけど、本当に人の心の揺れ機微を丁寧に描くし、>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

3.8

カウリスマキ好き。真面目なとこも好き。労働者の日常が生活と地続きな感もあって見た後で振り返ると味わいある。歌や限られた台詞、今回は犬もいい感じ。若い女性デュオの歌もあり。主要人物たちは陰気ながらかっこ>>続きを読む

ミカエル(1924年製作の映画)

4.2

老いと孤独の中で袖に振られてもミカエルに愛情を注ぐゾレ。死をもって永遠の愛を手に入れる。ザミコフ侯爵夫人は経済的事情により、儚い無垢な風貌とは裏腹に確固たる意思をもってゾレに近づきミカエルも魅了してと>>続きを読む

あるじ(1925年製作の映画)

3.8

1926年制作の無声映画で聖書教訓系の筋がしっかりあるタイプの作り。100年前の家事の多さと妻の立場の弱さえぐい。真顔のマッスが笑えた。暴君の夫子どもみたい。

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.0

冒頭の重いミットの音といくつかの凝った画面ですぐ好きだと感じた。ケイコの心の機微に添いつつ日常を垣間見たような感覚。こういう描き方凄いな。私は好き。展開は多くなく鑑賞後に引っ張られる感じ。ケイコのひた>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

平山のささやかながら喜びを大事にした生活、思いがけない驚きや人との関わりによる変化で生まれる面白さ等描かれてて余韻が良い。平山の清々しい潔い優しい顔つき。何気ない機嫌良い自転車漕いでる姿が印象的でリア>>続きを読む

吸血鬼(1932年製作の映画)

4.2

久しぶりにドライヤー見たけど、やっぱりこういう映画鑑賞って凄く異質な時間で良い。圧倒的。素晴らしい。美しい上に、むやみに凝ってる訳でなく、怖さ、不安、現実離れ感、色々効果がある。やっぱり見たことない他>>続きを読む

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