宇多丸氏のムービーウォッチマン2022年の1位に選ばれた作品だったので、ずっと気になっていました。
Netflix配信開始初日にさっそく鑑賞。
観ていてじわじわと痛い気持ちになる😓作品でした。
悪気のない無邪気さを発揮する発達障害のあみ子。
微妙なバランスで均衡を保っていた家族が継母の死産という不幸な出来事に対するあみ子のちょっとした悪気のない行動を契機に、淡々と家族崩壊が進んでいきます。
食卓🍽️のシーンがその時の家族の状態を雄弁に物語ります。
小学校までは、ちょっと変わった子で済まされるのが、中学校に上がるとそのように扱ってはもらえなくなる。
境界知能の子。
多様性を受け入れる環境が十分でない現実があること。
いじめや非行の原因の一つに発達障害。
この辺りは、5年ほど前に話題となった「ケーキを切れない非行少年たち」を思い出しました。
親の無関心😐
井浦新演じる父親の子供への関与があまりにも表面的だった故に、お兄ちゃんの非行の芽を摘めず、家族が戻れない地点にまで行ってしまった感もあります。
結局、向き合わず遠ざけただけ・・・
あみ子のSOSはいまだ届いていない。
あみ子は整理できていない思いの丈をトランシーバーのおもちゃにぶつけます。
あみ子演じる大沢一菜の自然な演技が素晴らしい。
いい子役を押し付けられていた、のり君の我慢の崩壊🤛には、分からなくはないけど、器の小ささにガッカリ😞しました。
あみ子の言葉に耳を傾け、おばけ👻の正体🕊️を暴いたお兄ちゃん、周りがあみ子を、どう見ているのかをストレートに伝える坊主頭🧑🦲くんの存在がある意味救いでした。
社会的包摂のあり方について、改めて考えさせられる作品でした。