たこはち

クレッシェンド 音楽の架け橋のたこはちのレビュー・感想・評価

2.0
ごめんなさい。だめでした。これ。
観終わってもやもや。批判的レビューを求めてここに来たけれど、思いの外評価が高くて驚いています。
パレスチナ人とイスラエル人の対立の根が深いことは分かるし、安易にお互いを歩み寄らせない描き方は、問題提起としても正しいのでしょう。でも、音楽の力をもっと感じさせてほしかった。演奏家同士なのに、音を通じて交流していくところがほとんどなくて、「公演前々日」に突然仕上がってる。
そして、ストーリーの一つの核といえる恋愛エピソードとその展開がおバカすぎて納得がいかない。あのふたりが、人間の持つ優しさの象徴みたいな気がしてたのに。
ラストの空港のシーンではなんとなく団員同士が分かりあえた風にまとめて、まぁ救いがゼロではないように描いてるけど、取ってつけたような印象を受けた。