映像とクリーチャーのバランスも良くできた作品でした。
特にヴェロキラプトルのように鳴き声を上げながら突如四つ足で歩く呪われた存在がよかったです。
事案祝子 −巫女の事件簿−
焼け野のマリア、再び降り立ち
樹木の声が聞こえる
吊ったのに燃えた、その木と女
声なき声から声が生まれ
もしかして、そこにはすごい木が
筋肉がすごい、力強いその姿
焼けた大地に生命もたらす
マリアの再降臨、奇跡の輝き
樹木の声、神秘を語り継ぐ
焼け野にマリア、聖なる木にしてやろう
集う人々、津々浦々、その奇跡を目に
壊れた人形が秘密散らし
飛び出す悪のささやき響く
焦る記者、負ける神父
祈りを捧げて燃えてゆく
バチカンからも即到着
焼け野のマリア、神秘の徴候
その聖なる木は希望の象徴
喜びと信仰が溢れる、震える
焼け野のマリア、聖なる木ではなし
化学療法の結果、希望は幻想と消え
なぜか人々大いに納得し
飛び出す悪魔の影残る
恐竜じみた呪詛は闇を覆い
自滅する悪魔の叫びが虚しく
みな帰る、家に帰る
失われた信仰を抱きしめ、マリア
よくある血の涙を
挿絵はいつものようにドナ・ウィルソン風でお願い申し上げます。