アニメ映画をきちんと最後まで観たのは「千と千尋」とか「AKIRA」以来かも。「鬼太郎」は初期の少年マガジン連載時から読んでましたので興味を惹かれ鑑賞。
オリジナルを知る者としては多少の違和感を感じつつも、キャラ造形や絵柄がモダンにアップデートされていて良かったです。映像表現のクオリティも高く、田舎の夏の光景の懐かしい感じ、怪異の場面でのCGとは違った独特の感触が素晴らしかったです。物語的にも「犬神家」的な設定が面白かったし、まじ、最近のアニメは水準高いんですねえ。感心しました。
「鬼太郎ずいぶんスマートになったなあ」なんて思っていたら、あのような設定だったのですね！「鬼太郎誕生」の意味が最後になってわかりました。元の漫画も読んでいたので最後でやっとつながりました。（遅！）大元の「鬼太郎誕生」の漫画をトレースしたエンドタイトルも秀逸でした。
本筋とはあまり関係がないのに、主人公の水木を通して軍隊の身勝手さ、戦争の非人間性を割愛せずにきちんと描いているのも好感が持てました。水木先生のもうひとつのテーマですもんね。あと、ねずみ男が悪さをしないのもマンネリから脱していて新鮮でしたね。
最近のアニメはすごいんですねえ。「食わず嫌い」は良くないなあ、と反省しました。
