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ボーはおそれているのsymaxのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
3.7
"ママ…帰ろうとしたんだ…でも鍵を盗まれてしまった…どうすればいいかな…"

そんな…さっきまでママと電話で話してたのに…今は知らない男がママの電話に出て、"ママが死んだ"と言う…

帰らねば、死者への冒涜となってしまう…だが帰省しようとするボウには、次々と災難が…

"ママ、きがへんになりそうです。"

中々的を得たキャッチ・フレーズが光るアリ・アスター監督長編三作目…

アリ・アスターらしいといえばらしい…過去作も難解ではありましたが、本作も難解だし…"何コレ?"がずうっっっと続く…

ボウを演じたホアキン・フェニックスの恐れおののく雄叫びがこれもずっっっと続く…

深く考えず、観たありのままを捉えればいいかというとそうではなく、常に頭をフル回転させての鑑賞…

ボウは病的なくらいの心配性故に、ボウに次々に降りかかってくる災難が、ボウの妄想と捉えていましたが…後半のある展開からすると…

壮絶な親子ケンカの果ての、毒親の強烈な復讐劇とも捉えられ、本作ホラーではないと思っての鑑賞でしたが、終わってみればかなり怖い作品だったのかもしれません…
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