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さよなら、ベルリン またはファビアンの選択についてのyouaのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

何も期待せずに鑑賞してみたら、お気に入りの一つになった。

芸術性溢れる撮影技法に目が釘付けになり、時代に翻弄されるキャラクター達の細かな感情の変化に心揺さぶられる。
現代の若者に通じるところが多いのでは…と感じる。

主人公の目に映る1931年のベルリンを、たまにコミカルさを加えながら、ドイツ表現主義を彷彿とさせる映像スタイルで描いている。

3時間近くあるがとても観やすい。


ラスト、カナヅチであるにもかかわらず子供を助けるために川に飛び込むファビアン。

とてつもなく急であっけなく切ない終わり。

それは世間の風潮に押し流されず自分の主張や正義を貫きもがいたファビアンの生き様を象徴していた。
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