akihiko810

同級生マイナスのakihiko810のレビュー・感想・評価

同級生マイナス(2020年製作の映画)
3.7
台湾のコメディ

選挙に出ることになったうだつのあがらない映画監督(あだ名「添仔」)、
ぽっちゃり非モテの戸籍調査を担当する派遣社員の男(あだ名「罐頭」缶詰のこと)、
お見合いで結婚相手を探す吃音の紙細工師(あだ名「閉結」)、
昇進できない保険会社の営業マンで漫喫で出会った女性と結婚した男(あだ名「電風」扇風機のこと)。
そんな4人の中年同級生たちの日常の変化を悲哀とユーモアで切り取った作品。

「同級生マイナス」というタイトルは、「罐頭」が再会して惚れる元同級生の女性の名前だが、なぜこれがタイトルになったのか?
「天の声」ならぬボヤキのナレーション、オフビートなギャグ、どれもとてもいい空気感。
AV男優の加藤鷹が出てきて笑ってしまったが(台湾でも人気なのね)、そんな小ネタがいっぱい詰められている。

映画内容としては「中年になればもう人生先みえちゃってるけど、それでもだましだまし生きていきましょうよ」みたいな、一種の人生の閉塞感やペーソスが散りばめられた作品。
そしてラストのオチがなんじゃこりゃ(苦笑)
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