kazマックスグローバーレッド

クー!キン・ザ・ザのkazマックスグローバーレッドのレビュー・感想・評価

クー!キン・ザ・ザ(2013年製作の映画)
3.6
『JUNKHEAD』の世界観に影響を与えた『不思議惑星キン・ザ・ザ』をゲオルギー・ダネリヤ監督がアニメ化してセルフリメイク。アニメの実写化はよくあるけど、実写のアニメ化という逆の流れはあまり聞いたことがない。しかもそれが旧ソ連からロシアに国が変わって約30年越しに作られたってのも興味深いし面白い。

1986年制作実写版のほうはヘンテコな乗り物が出てくるソビエト制の脱力系マッドマックスな世界観の良さがあり、今作のアニメ版は様々なタイプの異星人や戦艦が断崖絶壁に突き刺さってる画などアニメならではの良さがある。

これをCGクオリティの高い実写リメイクにするとレトロなスチームパンク感が無くなってしまい、そこらじゅうに溢れてる普通のロシア制SF映画になってしまうんだろうな。


オッサンの楽器が実写版のバイオリンからアニメ版のチェロに変わっても「ママ、ママ、どうしよう♫」のメロディ、チャトル人にパッツ人、ぺぺラッツにカツェ、そして「クー!」など基本設定とストーリーは変わらず安定の不思議惑星キン・ザ・ザ。
アニメ版を見終わってすぐに実写版と見比べてみたけど、やっぱりどちらにもそれぞれの良さがある。


「チケタチケタチケタチケタチャ〜」と囁くように喋るキモカワ異星人フィチュルカはクセになりそう。