つ、ついにこの映画の良さがわかってしまった。遅い?最後、わたくしはオイオイと泣きました。いや、実は始まりから少し感動していた。
国立機関に収蔵とは?この映画、収蔵されるらしい。そうなるとどうなるのかわからないが、とにかく映画館で観ておいた方が良さそうだ。
戦場のメリークリスマス、ビデオで2、3回過去に観ているので、衝撃的なシーンだけはなんとなく覚えていた。
しかし日本語が良く聞き取れないのもあり、家でだらーんとして観ていると、淡々としていて、眠くなったりしていた。あぁあー、どうしてこの映画ってば有名なのー?と、わからずに人生生きてきた。
今回初めてだったのである。映画館で観たのが!陳腐な言い方しか出来ないが、わたくしは感動で震えそうだった。
ああ、そうか!こんなに素晴らしい映画だったのかと!
たけしが聴くラジオから蘇州夜曲が流れたのも嬉しかった。日本人の誇りって外国人から見たら不気味で怖いだろうと思ったよ。大島渚は何故この映画を撮りたかったのだろう。
我が国を代表する天才たちが揃っているのだと改めて気付いた。大島渚ってテレビでいっつも怒っていたが、今日わかったよ。ああ、ただの短気ジジイじゃなかったのだね。ごめんよ、気難しいジジイだと誤解していたよ。
デヴィッドボウイの弟の話し。こんなに鮮やかな回想シーンだったのか!やはり修復版だからなのだろうか。
ラベンダーや、スイートピー?のようなお花が咲き乱れ、美しい少年が歌を歌う。癇癪起こすじーさんが、40年も前にこんなシーンを考え出したわけ?と今更驚いた。
首だけ出ているデヴィッドボウイしか覚えていないぐらいだったが、今日改めて、死ぬ前のあの首だけの状態で、弟に謝る想像というか幻というか、わたくしはもう涙が込み上げてたまらなかった。
なんというか、ベテラン俳優では無いわけだ。たけしも坂本龍一もデヴィッドボウイも。しかし、この3人以外では考えられないわけだ。わたしの勝手にキャスティングの癖が活かせないぐらいこの3人以外では考えられないのだ。
坂本龍一の音楽は我が家では身近である。CDも良く聴くし、息子は教授ファンでピアノでもあれこれ弾く。2020年、コンサートが当選したのにコロナで中止になった。このままになってしまったらと不安でたまらない。
劇場で戦メリを聴き、約40年前、全てが重なりこの映画がつくられたのだと身を持って体験したような気持ちだった。
ああ!わたくしったらなにをわかっちゃったようなことを言っちゃってるのよ、恥ずかしい!!キャハ。テヘ。
たけしの最後のアップ、涙で見えなかったよ。事故前の若いたけし、懐かしかったよ。
あ、そうそう、ミスターロレンスは、笑顔が藤井風くんに似ていると思ったよ。あ!せっかくの興奮した感想なのに、最後は風くんに似てるなどで終わっちまう。
ありがとう、ロレンス。マイナス0.2は日本語にも字幕つけてくれのマイナス。
敬称略(藤井風くんだけちゃんとついていた!)