原田太喜

カラーパープルの原田太喜のレビュー・感想・評価

カラーパープル(2023年製作の映画)
3.8
 妻に誘われ『カラー・パープル』鑑賞。パワフルな歌とダンスの迫力、理不尽な状況でも屈しない人間の強い心が描かれていて前向きな力を貰えました!

 1909年のアメリカで黒人女性と生きるにはあまりにハード過ぎる!男からはモノ扱いされ、子供は奪われ大切な姉妹とは生き別れと理不尽の連続。それでも歯を食いしばり歌で勇気づけながら人生を生きていく。

 途中から登場したソフィアの豪放な姿にはとてもスカッとしたし、あまりのパワフルさにはめちゃくちゃ惹かれた!笑。ただ投獄されてからの一連の流れは辛すぎた。

 これまでの理不尽の連続から決別を決める食卓シーンと父の店を取り戻して『私は美しい』と自信と尊厳を歌い上げるシーンはめちゃくちゃぐっときた!

 良き行いをする人は最後に報われ、悪い行いをする人は罰を受けるなどとてもキリスト教的だった。理不尽な目にあわせてくるムカつく男が多かったが、あくまであの時代においては当然の価値観で、女は従わせるもの、できない男は舐められるという社会的な風潮もあったのだと思う。
原田太喜

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