性差別や人種差別等、今よりも女性の地位が低く、過酷な時代を描いた映画でしたが、ミュージカルにすることでヘビーでシリアスな物語も表現が若干マイルドになり、感情が歌にのって伝わり、メッセージ性が強く、伝わり易くなり、エンタメ作品として見易い映画になっているなと感じました。
また、音楽やダンスシーンが素晴らしく、かなり引き込まれ、音楽の力を強く感じられるのも好評価でした。
ただ、上映時間が長く感じられたのでもう少しコンパクトにしても良かったんじゃないかなと思ったので、そこが残念でした。
セリーの過酷な半生が厳しく、観るのが辛くなりますが、姉妹の絆や友人に恵まれ最後には報われる奇跡のような物語は胸に迫るものがあり、感動させられて勇気ももらえるので、人間ドラマとして見応えがあり、良かったです。
クズだったミスターが改心する展開は終わりよければすべてよしではないですが、個人的にはグッと来たので、ありだなと思いました。
重めの話を描いた映画ですが、ミュージカルにすることで観やすくはなっているので、似たようなテーマの哀れなるものたちよりも分かりやすく、個人的にはこちらの作品の方が好みでした。
