このレビューはネタバレを含みます
うーん、正直自分には合わなかった。
素顔を見せずにオンライン上でスターダムに駆け上がった主人公が、最終的には素顔を晒して全て明るみに出すことで倫理的になる…といった概略ではあるのだが、既にいろんなところでいろんな人が言っていることだけれど、素顔信仰は個人的にはおじさんというか、年配者の思考なのではないかと思ってしまう。
例えばネット上で匿名であるのをいいことに誹謗中傷をするのはよくないと思し、そういう言動は顕名で行うべきだと思うのだが、この映画のようなシチュエーションで、本当に素顔信仰が持て囃されるべきなのか？という点はどうしても納得できないものがある。
私も含めて中年以降の世代からすると、匿名なバーチャルな世界にどうしても慣れない、素顔で喋ることが何よりも大事だと思いたいのは理解する。しかし、何かが大きくズレている。そんなことを思わざるを得ないような一本だった。
