健一

ハウス・オブ・グッチの健一のレビュー・感想・評価

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)
3.5
『父と子と グッチ 一族の名に誓って。』

当時 日本のワイドショーでも連日報道されていた有名ブランド グッチ の権力争いから起きた『マウリツィオ・グッチ殺害事件』。
家族内の泥沼の抗争、裏切り、そして暗殺依頼、殺害。
まさに「リアル・ゴッドファーザー」と言われ 日本での報道を観ていた記憶がある。
まさに『映画』みたいなホントの話。
そんな実話をあのリドリー・スコットがメガホンを撮るということで昨年から期待して公開を待っていた。
前作「最後の決闘裁判」の公開から3ヶ月くらいしか経っていないのに 早くもリドリー・スコット監督の新作が観られるなんて。

貧しい環境で育ったパトリツィアは とあるパーティで『グッチ』の創業者の孫マウリツィオと運命的な出会いを果たす。
のちに二人は結婚。セレブ生活を満喫する彼女はグッチ家での自分の地位を高めるため一族を支配しようとする。
しかし思うように事は運ばず 彼女はある計画を立て 実行しようと試みる・・・

サスペンス要素はかなり低め。
ファッション業界の財政事情、権力争い、レディー・ガガ演じるパトリツィアの『のしあがる姿』が淡々と描かれている。
往年の映画ファンにはやはりアル・パチーノとジェレミー・アイアンズのツーショットがなんとも嬉しく同時に鳥肌が立った。
そして話題になっているジャレット・レトのあの特殊メイク!
もう彼の面影はまったくない!
なぜ この役をレトに特殊メイクをさせてまで演じさせたかったのだろうか?
レディー・ガガは女優に転職してもやっていけるのでは と思わせるくらい この『太々しい妻』を大熱演していて新境地の開拓に成功している。
とは言え
作品自体はイマイチ盛り上がりに欠ける。
でもって ちょっと長い(159分)。
もう少し愛憎渦巻くサスペンス調の作風にしたほうがよかったのでは。
実話だからしょうがないのだが、結末もイマイチ。
だが、劇中に流れる懐かしき名曲たちはgood!


2022年 1月14日 公開初日 8:10〜
新宿ピカデリーscreen 9
💺127席
客入り 25〜30人くらい。

やはりこの時期、早朝上映に出掛けていくのは寒〜い🥶
鑑賞後、出社。
健一

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