2024年:77本目
202405:14本目
・シナリオ:☆☆☆☆★
・演出: :☆☆☆☆★
・雰囲気: :☆☆☆☆★
・個人的好み: :☆☆☆☆★
連日の吉田監督映画鑑賞。
本作はそこまで暗くなく、最後には希望の光が見える作品。
監督の他の作品に比べると露悪的な描写は少ない。
誰よりもボクシングを愛する一方、一向に試合に勝つことができない主人公。後輩である小川は最愛の幼馴染と結婚間近。
周囲から馬鹿にされても落ち着いて対処し、周囲にも穏やかに接する聖人。内側ではひたすら苦しみを抱えている主人公の境遇は辛い。
小川と樽崎、この2人のボクサーも主人公とは違う葛藤。
誰よりも才能を持つが、病を抱えておりいつ引退に追い込まれてもおかしくない状況。樽崎は不純な動機ながら次第にボクシングの魅力に惹かれていく。初心者ならではの葛藤あり。
ボクシングは感動を与えるスポーツでありながら危険が伴うスポーツ。
王道のスポ根映画ではないですが余韻の残る良い作品。