このレビューはネタバレを含みます
実はPart3は評判が悪いので未見で今回初めてみた。たしかに前2作の重厚さは失われているがそもそも16年ぶりの新作ですっかり世の中が変わっているのだからそれを求めるのは酷な話だろう。
とにかくパチーノだけ観ていれば幸せな映画である。PART2よりもさらにマイケルは出ずっぱり。懺悔のシーンや最後の慟哭シーンは圧巻。ソフィアコッポラもアンディガルシアも頼りないなかで一人気を吐いている。
ジョン・カザールもロバート・デュバルも不在の作品であるがマイケルの贖罪というテーマからマイケルのまわりの女性たち(ダイアンキートン、タリア・シャイア)にゴッドファーザーシリーズのなかで初めて(と言っていいだろう)女たちに多くスポットが当てられている。そしてその役割に二人とも素晴らしい演技で応えている。
最後、劇場と殺人のカットバックは劇中の説明不足で誰が誰をなんのために殺してるのかがよくわからない、そして長い、という難点があるが終わってしまえば感動が残る。
このコーダバージョンしかみていないのでオリジナルのほうも見てみたいとおもった。