グルーチョさんの映画レビュー・感想・評価

グルーチョ

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ゴッドファーザー(最終章):マイケル・コルレオーネの最期(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

実はPart3は評判が悪いので未見で今回初めてみた。たしかに前2作の重厚さは失われているがそもそも16年ぶりの新作ですっかり世の中が変わっているのだからそれを求めるのは酷な話だろう。

とにかくパチー
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

この映画、脚本がすごいのはもちろんのことだがなによりカメラワークがすごい。あの狭い中を動き回る序盤のカメラワーク。カッティングの切れ味も抜群だと思う。

この映画が優れているのはこれだけ時代を経ても出
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.9

黒人の差別に対する抵抗は一方で強固なステレオタイプを形作ってしまったのか?本来ならば「黒人」という言葉がなくなることが目的なのにもかかわらず彼らが抵抗するたびに「黒人」というレッテルを貼られ続けるとい>>続きを読む

サイン(2002年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

久々にこんなヘンテコ映画を観た。序盤が広げられた風呂敷がどんどん小さくなりコンパクトに畳まれる。黙って湖の近くに逃げればよかったんじゃ…?

ハデなアクションも謎解きもないのでコメディ演出で物語も引っ
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文化果つるところ(1951年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

救いようの無い男の救いようのない物語。序盤からなにかと主人公を助ける男の子が物語のテーマを象徴するような気がしていて、まず主人公も男の子もどこにも属せない(男の子はそれを楽しんでいるように見えるが)も>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.2

原作も途中まで読んでいて感動したが音楽とスポ根の要素をミックスするという形に抵抗もあった。アニメでは2時間に編集される分その要素がさらに強く打ち出されていたのでストーリー面では物足りなさもあったが演奏>>続きを読む

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.5

非常に硬派な作りの傑作。記者二人がとにかく足を使って被害に会った人々の証言を集めていく。地味になりがちな映画のなかで電話がドラマを盛り上げるのに一役買っている。これらの点でおそらくアラン・J・パクラの>>続きを読む

三十九夜(1935年製作の映画)

4.5

ここまでひどい脚本をここまで面白くしてしまうヒッチコックに脱帽。序盤のサスペンス溢れる展開から一転してスクリュボールコメディのような掛け合いになってからのユーモアあふれる展開にはびっくり。ヒッチコック>>続きを読む

ケロッグ博士(1994年製作の映画)

4.7

抑圧された欲望が暗喩として画面に横溢する。全ての画面が性欲に塗りたくられたすごい作品だと思う。男性だけでなく女性の性欲も描いている点も評価できる。19世紀末の話であるが珍妙な機械がかもし出すレトロフュ>>続きを読む

道化師の夜(1953年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

90分の尺でここまで語りきるベルイマンの凄み。

団長とアンの絶望の極みというシーンで突然あらわれる道化師が効果的でどん底に落ち狂気に駆られる団長の横で何も考えずべらべらしゃべる道化が重く、暗くなるは
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リサと悪魔(1973年製作の映画)

2.3

意味ありげなクローズアップ、象徴的なショット(止まった時計、いびつに溶けたロウソク、マネキン)、不必要に動くカメラ、苦悶する美女、がこれでもかと映し出されその実はまったく意味の無い空っぽの映像。ゴテゴ>>続きを読む

ギミー・デンジャー(2016年製作の映画)

3.5

ライブ映像がもっとみたかったのと途中で入りこむサンプリングされた映像がノイズだったかなぁ…しかし最後のストゥージズ殿堂入りした際のイギーのスピーチで100点です。パンク以前にパンクスよりもイカれてたイ>>続きを読む

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