しらすごはん

この茫漠たる荒野でのしらすごはんのレビュー・感想・評価

この茫漠たる荒野で(2020年製作の映画)
4.2
傑作です。

西部劇というジャンルに入るのでしょうか。

Netflixユーザーしか観られない作品。

コロナ禍のさなか、劇場で公開できなくなったため、Netflix動画配信となったと聞きました。

映画館にかからないなんて、もったいなかったですね〜


トム・ハンクス主演。

1870年代、南北戦争終結してから約5年後が舞台。

トム・ハンクスが演じるのは、南軍退役軍人大尉です。

主人公は、南北戦争で心身ともに傷を負っています。

戦争中に、妻も失っていました。

彼は故郷に戻らず、ニュースを読み伝えながら日銭を稼ぐ放浪生活を続けていました。

アメリカ大陸は広い。

町々の人々は、ニュース(物語)に飢えています。

主人公の話芸は、行く先々で歓迎されていました。

そんな旅の途中、主人公は、ネイティブアメリカンに育てられた孤児ジョハンナを保護することになります。

そして、成り行きから彼女を親族の元へ送り届ける役を押し付けられてしまいました。

当然、2人の関係はギクシャクしてます。

ジョハンナは、ネイティブアメリカンに育てられたため、英語を話せません。

数々の危機を乗り越え、主人公はジョハンナを無事に親族のもとへ届けられるでしょうか…


1870年代は、法による秩序より、暴力が幅をきかせる世界。

ただ、彼が伝えているニュースは、単に娯楽なるだけではありません。

ニュースは、人々の視野を広げ、物語によって融和をもたらすものということが観客にも分かってきます。

ハッピーエンドも良かったです。
しらすごはん

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