2023/2/4 大映創立80周年記念企画「Road to the Masterpieces」で鑑賞。寓話なので致し方ないけれど、端々にツッコミどころが満載。そもそも、子どもが産まれて間もないのに、ポツンと一軒家な山奥に残された妻はたまったものじゃない。が、そんなことはまだ序の口、中盤以降はまさかの主人公=緑の小筐で、山奥から大海に出るまでの紆余曲折を見せられる。ただ、これが意外になかなか面白く、緑の小筐が窮地に陥ると息子の不服そうな表情が映し出されたりも。そして、父親と緑の小筐の再会が「いやいやいや」と言いたくなるようなご都合主義な展開。それでも、冒頭の「おぉ~い」「はぁ~い」が活きるラストに軽く感動し、親子三人が揃ったことに思わず表情が緩んだ。モノクロ映画なため、小筐が緑と分からないのもご愛嬌である。