ペコ

いつかの君にもわかることのペコのレビュー・感想・評価

いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)
3.7
余命宣告を受けた父親が、一人息子のために新しい家族を探す物語。米映画レビューサイトRotten Tomatoesでは驚異の100%を記録した本作。マイケル役のダニエル・ラモント君が可愛すぎた。
非常にシンプルな構成で作られた作品でしたが、父親として最後に息子に何をしてあげられるか…ジョンがマイケルのために残された時間で精一杯の愛情を注ごうとする姿がとても切なかったです。残される息子のために理想的な家族と出会わせてあげたいという親心。それと同時に息子が幸せに生きるためには何をするべきなのか。不器用ながらもジョンが出した答えは、最後のマイケルの眼差しが全て物語っていたと思います。会話は少なくとも、心で確かに繋がっているジョンとマイケル。「“ようし“って何?」「死ぬとどうなるの?」と4歳のマイケルも“死”について自分なりに考えて理解しようとしている姿がとても印象的でした。
全体的にはエピソードが少なく少々物足りなさを感じました。お涙頂戴映画ではなく、淡々とした静かな作品。家族とは何か、死とは何かを考えさせられた作品でした。
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