あっくん

いつかの君にもわかることのあっくんのレビュー・感想・評価

いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)
4.8
色々なフォロワーさん方がレビューしていたので気になった作品🎶
実話を元に参考した作品で読んでいて、涙腺激弱な自分にとっては物凄く弱点なジャンルです💦(・_・;)

🕯あらすじ
窓拭き清掃員として働く33歳のジョンは若くして不治の病を患い、残された余命はあとわずか。
シングルファーザーとして男手ひとつで4歳のマイケルを育ててきた彼は、養子縁組の手続きを行い、息子の“新しい親”を探し始める。
だんだん身体は弱っていく中、彼はマイケルの為にどのような決断をするのか。

🕯感想
儚くも切なくも悲しい…。。゚(゚´Д`゚)゚。
でも素敵な愛を感じます✨(´;ω;`)ブワッ
お涙頂戴の押しが感じられず、だからといってドラマティックな展開もない…。
日常音と切ないメロディと共に、ただ淡々とリアリティな日常を描いていますが、父と息子の繊細かつ美しい絆が素敵な作品だと感じました✨

残り僅かな限られた時間の中、父親のジョンはどれだけ悩んでは苦しんだかは計り知れない。
体の中が難病で蝕まれても働き続け、今後の息子の成長を見守ることが出来ずに父親として残された時間のある中、息子の為に何が出来るのだろうか?
息子の事を強く想う父親からの愛…。
そして息子に向けられたその優しい眼差し…。
もっと一緒に居たいという気持ちが物凄く伝わって本当に切なくて辛かったです💦(´;ω;`)ウッ…

自然な可愛さを持つマイケルも大好きだからこそ父親の事をよく見てると実感します。
まだ死に対しても理解出来ない様子でも、少しずつ父親の余命幾ばかを感じとり、マイケルなりに理解しようとする姿がまた健気✨(¯―¯٥)

キャラクターの中で里親達も又個性豊かな方達💦
特に最後の夫婦が腹立たしい!
子どもの事を考えていない様な発言と行動にイライラしましたね💢(#^ω^)
だけど、その里親の中でも『あ、この人良いかも』と思っていた人が決まったのが観ていて嬉しかったです🎶
(何かマイケルの事を一番に考え、同じ空気を感じました。)
他にも里親を必死に探すソーシャルワーカーや窓拭き依頼者の老婦人も印象的です🎶

印象に残ったのは、ラストのただ父親の優しい顔を見上げるだけのマイケルの姿…。
まるで空に向かって父親を思い浮かべている様な様子に見えました。
亡くなった後はあんなふうにマイケルは、天国にいる父親を思い浮かべるのかな…。
何だか切ない想いでした💦(TдT)

これは個人的な観点ですが、本作の舞台が現在ではなく、過去として観ちゃっている自分がいました。
まるで未来のマイケルが4歳のマイケルだった頃の父との大切な思い出の様な感覚だと捉えちゃいました。

未来のマイケルが何か辛かった時、又は嬉しかった時等で思い出しては…
「自分はこんなにも愛されていたんだ」
「自分の父親はこんなにも優しくて温かい父親だったんだ」
そう…。
亡き父親と過ごした素敵な思い出が心から支えてくれるはずです。

この壊してはいけない様な優しくて温かい世界観…。
絶対に忘れてはいけない大切な思い出…。
それはマイケルの心の中の記憶がある限り、父親のジョンは永遠に生き続けるのだから…。
いつか悲しみと向き合わないといけない…。
でも、幸せになってほしい……絶対に。

観終わった後に色々とそう思っていたら、更に涙腺崩壊へ💦(TдT)
生と死について深く考えさせながらも、素敵な作品だったのだと実感しました✨(*^^*)

※YouTubeでは監督にインタビューやジョン役のジェームズ・ノートンとマイケル役のダニエル・ラモント君の和気あいあいな映像が観られるのでオススメです🎶
(ほのぼのさせられた🎶(*^^*))

🕯キャスト
監督はウベルト・パゾリーニ(お見送りの作法)

ジョン役のジェームズ・ノートン(ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語、赤い闇、闇はささやく、ロンドン 人生をはじめます)

息子マイケル役のダニエル・ラモント(本作の約100人程のオーディションの中から一発合格で抜擢✨)

ソーシャルワーカーのセリア役のアイリーン・オヒギンズ(ブルックリン、ふたりの女王 メアリーとエリザベス、彼女たちの革命前夜)
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