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ヤマドンガのBaadのレビュー・感想・評価

ヤマドンガ(2007年製作の映画)
3.4
ラージャマウリ監督とNTRJr.さんが組んだかなり昔の娯楽映画。
15年前とのことで、古さと軽さは否定し難いものの結構面白い。

ジャンル的には日本の狸御殿ものと似た感じで、狸が冥界の神々その他になった感じか?

手法的にも故人がCGで出演したりと、鈴木清順の『オペレッタ狸御殿』(2005)とよく似た感じの映画ですが、キャスティングはそこそこでさほど豪華ではないし、音楽も大島ミチルさんの方が好みなので、清順さんの勝ち!

とはいえ、インドの神様の扮装で出てくる役者さんたちが、まあ、板についていてその辺は見事でした。

途中で出てくるタラクさんのおじいちゃん、リシ・カプールのパチもんみたいで、う〜ん、やっぱり昔はボリウッドの方が進んでたのかな?と思った。

『オーム・シャンティ・オーム』とも同じ年で楽しくて演出が凝った映画といえどもこの頃はまだ発展途上。よくここから『バーフバリ』や『RRR』の域に達したものだと感心します。

内容はヤマ(閻魔)+ドンガ(盗賊)のタイトルそのまんまで、人を食った楽しい娯楽映画でタラクさんの演技とダンス、美女3人の歌合戦などが楽しかったけれど、まあ、型通りのインド娯楽映画でした。

エンドロールのメイキングは楽しかった。
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