スープ大臣

レイディオのスープ大臣のレビュー・感想・評価

レイディオ(2020年製作の映画)
1.3
何か違和感があると思っていたら、主人公とヒロインの会話劇が大学紹介のCMっぽいどこか自然な演技なのにわざとらしく感じる絶妙な下手さ加減でむしろ中核の二人が(特にヒロインの方)これじゃ駄目だろ駄目だろと思っていたがそれ以上にいただけないのが二人の共通の趣味である深夜ラジオの再現度の薄ら寒さでありお笑い芸人っぽい先輩後輩が脚本的にもリアリティむき出しですよという感じで実際の深夜ラジオテイストでブース内で所狭しと喋るのだが濱田岳っぽい声の先輩が特に酷くてラジオのリスナーのお便りを紹介する際、例えば袋小路ほにゃららさんからのお便りが来た際はいちいち「おっ、袋小路」と言ってから読み上げるという違和感満載でリアリティを追求しているつもりが逆に遠ざかっており、二人の掛け合いも絶妙に面白くなく直視することができなくなりドラクエのレベル上げをしながら音声だけ聴くというまさしくラジオ状態で鑑賞しないともう観るにも聴くにも耐えれなくなり、挙句の果てに主人公とヒロインは共に深夜ラジオ好きでお互い常連リスナーということでよくネタメールを紹介されているという設定なのに関わらず、なぜかこの物語内で紹介されるのはほとんどが電車男的なモテない人の一途な恋愛暴露話みたいなものばかりでお笑い特化してるはずの深夜ラジオリアリティとの乖離がすさまじく、先に結果を言ってしまうがそれはため息のでる結末へ向けてのための展開のための犠牲となっていたのだが青春も哀愁も感じずカタルシスは落ちずに上がり続け最終なぜかリンダリンダがなり続けカフも下がらず仕舞い。