スープ大臣

コーダ あいのうたのスープ大臣のレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
3.8
設定の勝利とも言えるくらい繰り返しますが設定が素晴らしく四人家族で唯一耳が聴こえて喋ることができる少女が自分のやりたいことを見つけるもその道に進めば家族の通訳役の自分がいなくなってはた迷惑で困っちゃうわんどうしましょオヨヨといったことなのだが、これがまた泣ける。で、その夢とは歌うことなのだが、その歌声が家族皆の想いを乗せているようでそれがまたオヨヨと泣ける。クライマックスのシーンの一つ手前の学芸会が終わって、そこで試験に行くところで終わっちゃっても余韻残しで良いんじゃないの?とも思ったが、そこはさすがにアカデミー賞。クライマックスはこうだと、言わんばかりに締めにかかる。設定の勝利とも言ったが、その設定が徐々に膨らんでいって花になるまさに展開とのリンクにも目頭が熱くなる。そういえば、このキャラ膨らみそうだなと思っていた、コーラス部のひょうきんな男はどこへ。