ちろる

LUGINSKYのちろるのレビュー・感想・評価

LUGINSKY(2020年製作の映画)
3.8
ダンスホールに迷い込むぼく
ルギンスキー
それはいかれたやつにしか出されない幻の酒

見えないものがみえるようになり
聞こえないものが聞こえるようになる
靴が破れるまで踊りまくった

変なものが見える日々

人間生活を半ば諦めたような俺は貧乏平民で、
タバコと酒、テレビとセックスのためにはもう働くしかないのだからといって職安のような場所でようやくみつけた仕事

それは
高等市民向けの見世物小屋での仕事
現実世界も悪夢なのに、その仕事は更なる悪夢のような世界が広がっていた。

神様の人間への嘆きが聞こえてくるよう・・

強盗をやりたいムシェットは、
ハンマーを振り上げ、「私はジョン・デリンジャーよ!」と伝説の銀行強盗になりきる男
叫ぶ冷静に見つめる僕
しかし、いつのまにか僕も巻き込まれていた

なぜ生きているのか分からない

いつのまにか平民管理法が施行される悪夢のような未来が始まるのだ・・・

コラージュのようなアニメーションで構成されたシュルレアリスムのアートムービー。
監督の想像した世界が最高なのだ。

主人公の朗読の声と音楽、そして映像のバランスが絶妙で没入。
監督の次回作も、楽しみ。
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