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ザ・フラッシュのcigaretteのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

かなり面白かったです。
冒頭2分で、すぐに、あ、コレ面白いやつだ!と思いました。
フラッシュ役の、エズラ・ミラーが空気階段のかたまりににてたのも個人的にポイント高かったっていうのもあるw

フラッシュは、縁の下の力持ちヒーロ。
彼の特殊能力は人の目にはとらえられないほど高速で動けるというものであるため、人命救助をしても、助けた行為が一瞬すぎて、認知も感謝もされないし、なんならバッドマンたちが派手に戦った後に、破壊された水道管をひたすら直すなど、地味な後始末ばかりを任される。

フラッシュの素の姿バリーは、幼少期に母親が何者かに刺され、第一発見者の父が犯人とみなされて、刑務所へ送られるという、辛い過去がある。
隠キャまっしぐらなフラッシュであったが、むしゃくしゃして走ったときに、光速を超え、時間を超越した空間へと入り込んでしまったことで、自分には過去へ自由に移動できる能力があるのだと気づいていく。

あの日、父親が頼まれたトマト缶を買い出しに行ってる隙に、母親が殺されてしまったことを悔やんでいるバリーは、過去に遡って父がトマト缶を買いに行かなくていい世界線を作り上げることに成功する。

しかし、トマト缶の在庫を変えただけだというのに、予想以上に、家族が、世間が、ヒーローたちまで、ガラリと変わってしまうことに……

昨今、マルチバースを扱う映画はよくあるが、今回は並行世界線でよく表現されるような直線(乾燥パスタ)ではなく、茹でたパスタのように複雑に絡まり合った世界線になっている。
そうなった事で、時間を超越した空間では、同じスーパーマンでも役者が違かったり、過去のDC映画のゴシップなど、メタなネタ要素もチラ見えする。
わたしは、DCも海外ゴシップもそれほど詳しく無いけど、充分カオスな世界観の分岐があるのは伝わった。
中でも幻のニコラスケイジのスーパーマンはチラチラ何度も絵面が出てきて、笑ってしまいましたよ。あんなん卑怯すぎでしょww

物語のオチも、文句なしで良かった。
見やすい、分かりやすい、主人公の浅はかなキャラ具合もいい! 一本筋が通っていて、話がブレず、見ていて気分がいい。

ベタ褒めしちゃいます。面白い!
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