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ベンジャミン・バトン 数奇な人生のcigaretteのレビュー・感想・評価

3.4
実はずっとみていなかった映画。
かってに、お涙ちょうだいの、難病ドラマだと思って避けてました。
フィンチャー作品をいろいろ見てきて、これも見ておくかーとNetflixで鑑賞。
想像と、全く違って、ちょっと不思議なラブストーリーでした。

ざっくりしたあらすじは、
おじいちゃんで生まれ、どんどん若返っていくベンジャミンと、女性ダンサーの恋物語。

ちなみに何故若返る体質なのかは、最後まで原因は触れられないままだ。

ベンジャミンは、周りの人と違う体質であることで、普通に暮らせない運命を背負ってはいるが、幼少期も老年期も、真っ直ぐに、自分に素直に生きているのが、見ていて好感がもてる。


子供ができて、自分が父親になれないことを心配するベンジャミンに、人はどうしたっておむつに始まり、おむつで死んでいく…もの、若返るのも年取るのも同じよ、という、恋人の言葉に、なんか妙に納得してしまった。

人の一生は(赤ちゃん)フェードインでゆるやかに始まり、最後は(老人)になり、やはりゆるやかにフェードアウトする。

永遠なんてない、ただ、今を生きる。
心臓が脈を刻まなくなるまで、精一杯生きる。 なんか、哲学的な深い映画でした。
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