舞台は青森、主人公は人見知りの津軽三味線が特技の女子高生。憧れのメイドカフェで働き始めるが...というお話。
奇妙な客たちを描くことに時間を割いたためか、とてもオーソドックスであまり観るところがなかった。116分もあるのに展開がほとんど広がらず、超単純な展開に戦慄が走った。扱うテーマは面白そうと思ったけれど、カットされまくったのか手抜きなのか。
また、津軽三味線を滅びていく文化のように描いているが、この映画の表現よりはポピュラーに使われていると思う。メイドカフェという設定もエキセントリックで、もっと硬派なつくりにした方が良かったのではないか。
深みはなく、エンタメもおちゃらけしかない。そしてストーリーは王道だが違和感アリアリ。この展開では主人公も客もモチベーションが沸かないだろう。
「クライマックスで津軽三味線を弾かせる、青森を舞台にしたアイドル映画」以上のものはなかった。