イワシ

死の光線のイワシのレビュー・感想・評価

死の光線(1925年製作の映画)
5.0
レフ・クレショフによる大活劇。125分のフィルムのうち50分近く失われているが問題なし。超絶大傑作。労働者達の蜂起と並行して描かれるレーザー兵器をめぐる諜報戦は敵も味方もバスター・キートンの如く飛んで跳ねて走って落ちる。しかも大勢。ていうかカットの繋ぎ方が凄え。赤坂大輔曰く「自分の理論裏切ってる点ではクレショフの最高作かも」。いやもうほんと滅茶苦茶。

三機の戦闘機から逃れるために村から逃げ出す労働者たち。その数が明らかに村の規模の10倍くらいいて笑う。5分くらいずっと走ってる。窓から物がバンバン投げられ、馬や牛まで爆走し、人なんか数が多すぎて逃げてるのか革命起こしてるのかだんだん分からなくなる。

同じ日にジョン・フォード『新人王』を観たんですが、どちらも女が拳銃を投げ捨てるという共通点があったし、これの前に観た『恐怖のセンセイ』では首吊り死体という共通点がありました。
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