たいてぃー

私をくいとめてのたいてぃーのレビュー・感想・評価

私をくいとめて(2020年製作の映画)
3.6
大九監督で原作が綿谷りさとくれば、「勝手にふるえてろ」が浮かぶ。精神的抑圧がキツかったって記憶がある。本作は、似たとこはあるが、軽やかな感じで、気負いなく観れた。みつ子役ののんが、マッチしてるのかな?
ロケーションがいい。みつ子が住む下町風情の街並みに、揚げ物を安く売ってる店。店主が個性的。ここで男友達の多田(林遣都)と会う。たどたどしさに二人の関係性が垣間見える。築地本願寺も出てくる。みつ子の上司(片桐はいり)と会話しながら歩く。この二人の関係性も映し出す。
その他、温泉の芸人ショーで吉住が、海岸で海パン姿の前野朋哉がってのもあった。上手く入れ込んでるね。
そして、親友の皐月(橋本愛)に会いに行くイタリアでのシーンもいい。国際結婚して、子を身ごもってる皐月。だけど、外出はしたがらず、どこか不安そう。これに対して、みつ子は満喫していて仮想相談役のAも現れない。このシーン、冗長さは感じられたが、このコンビがいいのか、結構楽しめた。「あまちゃん」コンビの復活が嬉しい。🤗
あと、ちょい役で登場の山田真歩。みつ子が立ち寄ったカフェで、意味深な会話。相手役に後藤ユウミ。この二人で妙な世界観を作り上げてた。こんなのを突っ込んでくるのも、この作品の魅力!