りふぃ

十二単衣を着た悪魔のりふぃのレビュー・感想・評価

十二単衣を着た悪魔(2020年製作の映画)
3.8
なんだか評判が悪いが、綺麗にまとまったタイムリープ?ものだったかと。

源氏物語の中に入っていくというのが斬新だった。

他のレビュアーが指摘されているように、「十二単」がタイトルに入っているのだから、もっと着物を魅せる撮り方をしても良かったのではないかと思った。

強いて言うなら、最初は現代の格好と平安時代の格好のハーフハーフだったが、最後には完全に平安時代の格好をしていた。
雷の服装によって、成長具合を表していたのだろう。
それが唯一『プラダを着た悪魔』のオマージュだろうか。

長回しがほとんどなく、ヌーベルバーグの人たちのお気には召さないだろうなあとは薄々。
ファンタジーの側面もあるので、それは致し方がないとは思うが、映画の撮り方として評価はされないかなと。
でも、下手くそだ!何だこの映画!とはならなかったので、黒木瞳に監督の才覚はあるのだろう。
私が撮ったら目も当てられないはずだ。

三吉彩花の演技を初めて見たが、若干硬さは感じるものの、一宮/春宮/朱雀帝を想う母を見事に演じられていて良かった。
何より顔がとてつもなく美しい。好き。

伊藤健太郎や伊勢谷友介、兼近など、まあ昨今(悪い意味で)話題の人々が出るわ出るわ。
私個人としてはそれぞれの人々に特に感情を抱いていないので、あーこの人、くらいで見ていた。
不快な人は見ない方がいいだろう。
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