『誓いを立てよう、どちらかが先に死んだら残された方はその墓の上で踊るんだ』
主人公アレックスがダヴィドと過ごした362万8600秒を語る物語。
2人が過ごした時間はたった6週間だったけれど、確実に生涯忘れる事は出来ない恋だったんだろうなと。
一方的に振られてしまったアレックスの怒りや憎しみや悲しみもとても分かるのだけど、ダヴィドのひとりじゃなくもっと色んな人と遊びたいって言う気持ちも若者なら仕方ないよなぁと思ってしまってとても辛かった。
それまでずっと美しい2人の青春を見ていたからこそここで突然すれ違ってしまうのが苦しくて仕方ない。
そしてダヴィドの突然の死と自分の感情に対して向き合い方が分からなくなってしまったアレックス、、
全部の瞬間が美しい青春で、切ない瞬間の思い出で、忘れられない物語だったなと。
個人的にはケイトがアレックスに本音を言っていい?と語りかけるシーンで言っていたセリフがかなりストンと納得出来てよかった。
「あなたが愛していたのは彼じゃない自分が創り出した幻想よ体と顔を好きになって心も理想どおりだと期待した"理想の友達"」
これ、納得させるためのセリフだったとしてもそう思う事が出来たら前を向けるだろうなぁってとても心強い言葉に思えた。