みらい

最高の人生の見つけ方のみらいのレビュー・感想・評価

最高の人生の見つけ方(2007年製作の映画)
4.0
【映画の教科書のような作品】
テーマといい、ストーリー構成といい、テンポ感といい、教科書のように見やすく、何度見ても後悔しない作品。多分私は洋画初心者に手始めの一作品を聞かれたらこれをオススメすると思う。短い時間の中に起承転結がぎゅっと詰め込まれ、さくさくと感動を持ってきてくれる。


【sinΘとcosΘのような二人】
主人公の二人は、家族やお金、価値観など分かりやすいほどに対照的。ただ対照的というのは裏を返せば同じベクトル上にいるということ。具体的にいうと、彼らは似てないながらも「人生このままで良いのか?」といった問いを煮え切らずに抱えているという点で共通項を持っている。似てないはずなのにどこか共鳴している二人を見ていると、波長が合う友達ってそういうことなのかなと感じる。


【自分の生活を見直したくなる】
二人の行動は映画とはいえ、羨ましくなるほど自分の問題としても反芻してしまう。本当にこのまま生きてくのかな?って。価値観が多様化して、選択の自由が与えられるほど、どう生きていくべきか迷うこのご時世に、立ち止まって本当に後悔しない毎日を送っているのか、自分に問い直したくなる映画でした。


7年ぶりに再鑑賞したけど、きっとまた近いうち見るだろうな。
みらい

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