レオピン

夫婦百景のレオピンのレビュー・感想・評価

夫婦百景(1958年製作の映画)
3.9
長風呂で目を回すルリ子、スリーパーホールドを極められる岡田、ふくれっ面の青山恭二。他の日活作品同様に饒舌すぎる早台詞に加えて、顔の動きも負けてない。クルクル表情を変える役者たち。中でも魅力的な月丘夢路。怒ると息で前髪をプゥーっとやる癖。ジャニとのつながりが取り沙汰された彼女だがあれは中居君に受け継がれたのか。。

月丘はバリキャリの敏腕女性誌編集長ながら家事はまったくダメ。家の事は売れない童話作家の大坂志郎に任せきり。 
いとこの山根寿子はそろばん勘定しか頭にない夫を捨てて、親子ほど年の離れた店員の青山と一緒になる。
よろめくというのは、当時の不倫とか浮気をさす流行語らしい。この山根のガチ恋話を聞かされスイッチが入ったのか、または恋愛夫婦の仲睦まじい姿に当てられたのか。夜の砂浜で職場の部下の柳沢といい雰囲気になるかと思いきや、、、始まったのは野球ごっこ 笑
ドSで天然、やっぱりこの人B型かなぁ。今まで見たどの作品よりハジケてた。あ 石投げよっと

十八歳夫婦の純朴青年の長門は大人以上に計画性を持ち、同い年の娘と結婚したいと周囲を説き伏せる。自分が38歳になった時にお腹の子は20歳で働いてくれるでしょう。子供は早く産んだほうがいい貯金だす、なんてことを言うしっかり者。

とこんなカップルが六組登場。失格夫婦 学生夫婦 母親夫婦 中間夫婦 恋愛夫婦 十八歳夫婦。みんなちょっとずつ重なる縁でつながっている。ラブコメの名手獅子文六の原作。横長のアルバムをかたどったタイトルが奇面組初期EDを思わせる。


⇒ロケ地:大川夫婦の家は亀戸 トロリーバスが走っていた時代
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