もめん豆腐

哀愁しんでれらのもめん豆腐のレビュー・感想・評価

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)
3.7
全く観るつもりがなかったけど観てみたら意外と楽しめた作品。今回はちゃんとあらすじ読んでから拝見。ホラーなの?観ながら、途中ちょっと既視感。この娘、『蛇のひと』の西島秀俊みたいなサイコパス?からの、終盤は『悪い種子』を感じさせた。っていっても『悪い種子』は見たことないんだけどね〜、知ったかぶってすまぬ。
数々のシーンに、夫役である田中圭の悪い因子を強く引き継ぐ娘の気持ち悪さに怖気をふるった。義母から伝え聞いた、かつて夫が学校でいじめられたという過去は、恐らくいじめではなく「関わりたくなくて距離を置かれた」が正解だと思う。どこの学校にも一人はいるんじゃないかな?そういう子。あてくしの小学校にもいた。今でも忘れられないほど嫌な奴で、そいつも「無視されてる!」と主張してた。父親は無意識に嫌われる言動をしてしまうタイプ、娘は本能的に「他人は自分の為に利用する」タイプ。そしてその方法も長けている。大人になるまでにそれに磨きをかけ、一見幸せに見える女に仕上がるか、はたまた、初見で人は集まるけど本性を垣間見て人が去っていき孤独に苛まれるか、だろうな。
ところで、映画やドラマを見てると同じ家が度々使われていることに気がつく。今回は
愚行録に出て来るパーティ会場の家だわ!とウキウキしちゃった。インテリアも、夫の部屋が魔女っぽかったり、娘が利用してるテント?もシックスセンスを彷彿させたり。一番奇妙だったのがキッチンの配色。気持ち悪いキッチンの色だなと思いませんでしたか?それと、太鳳ちゃんの服の色が冒頭は明るい色合いだったのに、結婚してからどんどん紫になっていくのって何かを示唆してたのかな?魔女っぽい部屋に感化されて魔女っぽい服になっていったとか?
オチに関しては、今回は珍しく、石橋凌さん扮するお父さんのセリフが重要な気がしていたので、読めたYO。
この役、太鳳ちゃんに何度もお願いしてたようだけど、満島ひかりちゃんの方が良かったな〜とは思うのよ。ひかり繋がりになっちゃうけどさ。
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