Ayaka

神在月のこどものAyakaのレビュー・感想・評価

神在月のこども(2021年製作の映画)
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日本の神様を知りたくてサクッと鑑賞。

メモ✍️
・10月「神奈月」は、全国の八百万の神々が出雲の国に集まる月。 他の土地では神様が留守になるので神無月というが、出雲では「神在月」と呼ばれる。
旧暦10月10日の夜、稲佐の浜にて神々が集まってくる。そして翌日の11日から17日までの7日間、神さまはそこを宿とし出雲に滞在される。その期間中、さまざまな取り決めを話し合う、神議りという神さまサミットが開かれている。我が国や私たちの繁栄や安寧、それに縁結びや五穀豊穣などについて。
・神様の集合場所が出雲になった理由は、出雲大社の御祭神大国主命が神話の中で、「目に見えない世界の統治」を任されたことが最大の理由。目に見えない人間の縁や運命を司るのが大国主命。

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物語は、出雲の神々の集まりに届け物をするべく奮闘する少女のお話。
日本の神様のこと、現代の病、ご縁、好きという気持ち、大人になって観るアニメは深い。歴史や概念、背景を分かりやすく物語として落とし込むクリエイティビティ、尊敬と感謝。
よく知らずに出雲神社を参拝してたな〜🥵また行きたい。
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・”またと会えずとも縁は切れぬ。”
”縁とは原因と結果を繋ぐ結び目のようなもの、縁は作るのではない、結ぶのだ。その因果をつくるのは人間。原因となる行動を起こし結果を導くのは人間各々なのだ。”

・人と人との営みや人と自然との関わりが希薄になっていることを、現代の病として描かれていた。

・”何かを大好きな気持ちを大切にしてね。” ”自分の好きを信じたい。”
「好き」という気持ちは、とても強い力だ。主人公が悲しみを乗り越えて、好きを思い出せて良かった。
この映画の本筋とはズレてしまうが、それに蓋をするのは良くないし、素直に感じ、表現できる優しい世界がいい。
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