matsukawa

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれからのmatsukawaのレビュー・感想・評価

4.5
アメリカ映画の抜けの良さと人懐こさ、東アジア映画の静けさと細やかさと曖昧さが、溶け合って一つになったような魅力がある。
内省的だったり、小さな話だったり、マイノリティの扱いがフラットだったりと、「今の映画」を感じさせる要素が山盛り。
特に静かな対話シーンの数々が印象的。
皆んなが寝静まった夜のチャット、卓球、いつも自分に問いかけながら話すエリー、ポールに中国語で話し始めるエリーの父、等々。

エリー役とポール役の俳優が2人とも微妙な表情がとても豊かで、ほとんどこの2人の表情だけで大事なことは語れちゃってるとも言える。

独り言のように小さな声で語りかけてくる、大事な友達みたいな映画です。
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