原田太喜

サイコ・ゴアマンの原田太喜のレビュー・感想・評価

サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)
4.9
 あまりに好みにマッチしすぎている。めちゃくちゃ良かった!低予算でチープ感満載の映画だが、間違いなく最高の映画の一つ。プロットだけ見れば愛の知らない怪物が少女とその家族との交流から愛を知っていくというものだが、実際はグロとゲス展開の連続笑。

 パッと見の印象はしょうもない映画に映るだろうが、セリフや展開が気が利いていてとても面白い!安っぽいルックも映画の内容とマッチしていてとても愛くるしい。ゴア描写も景気よくかつ工夫がきいていて満足感が高い。あと劇中での歌唱シーンはどれもハズレ無し笑

 この作品の大きな魅力となっているのは妹ミミの存在!承認欲求の塊で倫理観は腐り果てているなどこの映画一番の邪悪。でもそのぶっ飛んだキャラ造形が他にない味わい。
 深いことを考えてそうで考えていない、飄々とした父も大好き!

 人は選ぶだろうけどハマる人はとことんハマる、とても大好きな映画。ただタイトルは『サイコ・リトルシスター』の方がピンとくる。
原田太喜

原田太喜