まさなつ

夢のアンデスのまさなつのレビュー・感想・評価

夢のアンデス(2019年製作の映画)
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30代でとんでもない熱量の「チリの闘い」を撮り、そのご後祖国に居られず脱出したパトリシオ・グスマン監督。

チリを出てからもチリにこだわったドキュメンタリーを撮り続けている。「光のノスタルジア」しかり。「真珠のボタン」しかり。チリの天文台、砂漠、長い長い海岸線、海、、、自然の美しさと対比する様にチリの暗黒時代(ピノチェット独裁政権)の愚かな行為を描いています。

この作品も同じ。今回はチリの壮大なアンデス山脈を映し、ピノチェット政権の時の経済政策が極端な格差を産み、今もその状況が変わっていない祖国を憂い、、。

チリを出て何十年も経っても、想うのは故郷のことなんですね、、^_^ 今もチリに残って撮り続けるカメラマン。市民の活動とそれを阻止する国家の構図は今も続いている^^;

アンデスの山々は堂々と鎮座し、人間の愚かさを静かに眺めている様です。
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