totsu9piero

プロミシング・ヤング・ウーマンのtotsu9pieroのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

オープニングから引き込まれる。ダークヒーロー。標的を仕留めて朝帰りをする姿は女戦士のよう。、、、かと思いきや、最初の印象よりだいぶ雑に「狩り」をしており、一度まともに生きようとしてしまう素人感がありつつ最終的には本意を果たす。
まとまりが素晴らしい。主人公とその親友。その過去と現在を、復讐を通して描いていく。過去を知る人間とのやりとりで浮かび上がる、親友と主人公の人生を狂わせてしまった過去の事件。その展開の仕方が説明的にもならず押し付けがましくなく自然と伝わっており、過去の人間が多く出てくるのに話がごたつかない。
途中で復讐を捨てかける場面は、主人公の気持ちがブレるおかげでその真意を推し量るために言動に釘付けになり、アクセントになっていて良かった。
低俗で醜悪な男性感の強さは少し気になるが、それさえも押し流してしまうほどにしっかりとまとまっている素晴らしい作品。
終盤のIIIIに横線が入るのも素晴らしい。
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