ぶみ

パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女のぶみのレビュー・感想・評価

3.0
三本はしごのラストはこちら。

私は配達しかしない、ちゃんと梱包されてないなら帰るわ。

パク・デミン監督、パク・ソダム主演による韓国製作のアクション。
ワケありな荷物を届ける特殊配送会社の運転手が、依頼人不在のまま、賭博ブローカーの息子と貸金庫の鍵を狙われてしまうこととなる姿を描く。
主人公となる凄腕ドライバー、ウナをソダム、賭博ブローカーをヨン・ウジン、その息子をチョン・ヒョンジュン、彼等を追う悪徳刑事をソン・セビョクが演じているほか、キム・ウィソン、ヨム・ヘラン、ハン・ヒョンミン等が登場。
物語は、特殊配送会社であり、本国での原題にもなっている「特送」で働くウナが、悪徳刑事等に追われる姿が描かれるが、ソダムとヒョンジュンと言えば、ポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』で、家庭教師と社長一家の息子を演じたのが記憶に新しいところであり、そのコンビの復活は嬉しい限り。
冒頭、ボロボロのボルボ・940のセダンが登場し、その後、E34型のBMW・5シリーズセダンで、予告編にもある迫力のカーチェイスが繰り広げられるのだが、カーチェイスとしては正直ここがピーク。
以降も時折りカーアクションシーンが挿入されるが、全体的には韓国作品特有のコメディ色も盛り込みながらの、クライム・アクションといった印象。
決して、クオリティが低いわけではないし、飽きさせない工夫もされているのだが、私が多くのカーアクション映画を観てきてしまったせいか、物足りなさは否めず、カーアクション五割り増しぐらいで丁度良い塩梅。
また、私の職場に主演のソダムそっくりの子がいるため、最初はどうしても、その子の顔と被ってしまっていたが、途中からヒコロヒーに見えてきたのはご愛嬌。
鑑賞特典でもらえたポストカードは、昭和を感じさせるフォントと、手書きのイラストを使った味のあるもの。
アクション作品として、期待していたものを過不足なく見せてくれるが、カーアクションに関しては物足りなさが否めず、観終わるとマニュアルトランスミッションを操りたくなる一作。

キャンバーを調整しておいて。
ぶみ

ぶみ