しゅう

とらんぷ譚のしゅうのレビュー・感想・評価

とらんぷ譚(1936年製作の映画)
3.5
才人サッシャ・ギトリが監督主演脚本を手掛けた秀作。
製作陣のクレジットを文字でなく、本人を映すという才気溢れたファーストシーンがまず面白い。
少年の主人公が盗みの罰で大好きなキノコを食べられなかったが実は毒キノコで主人公以外の家族11人全員がいきなり死んでしまうという人を食った展開が楽しい。
その後もエレベーターボーイとなって伯爵夫人との情事、徴兵され役に立たずにすぐに負傷、女泥棒と組んで宝石を盗み、結婚して賭けで大儲けしたり等々のエピソードが主人公のモノローグに乗せて流れるように描かれていく。
オチは少し弱い気がするのが残念。
しゅう

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