タッくん弐

カモン カモンのタッくん弐のレビュー・感想・評価

カモン カモン(2021年製作の映画)
3.6
全編白黒映像で繰り広げられる多数の中での少数、パーソナルなお話

劇中、子供を育てることの大変さを観ているとなんだか最近の少子化に拍車をかけるような展開でありますが

いま最も注目されているといって過言でない俳優ホアキン・フェニックスが今作の台本を選んだ理由

多様性が叫ばれる一方、様々な制限が纏わりつきいかんせん想像力だけでは太刀打ち出来ない現実の日々

天使のような悪魔の笑顔が一見優しい主人公にも覆い被さるように疲労そして理解の対義として訪れます

印象とすると監督は勿論、登場人物皆真面目過ぎるきらいと大人も子供も関係なく繊細で頭いい国民性

しかし日常を切り取った平凡な設定が説得力ある演出や映像により現実味を帯び、観る人によって将来について考えるきっかけとなるのでは

実際にing形で子育てや介護されている方からすると賛否両論ありそうな予感、そんな感想でございました

無秩序に暴れる子供に対しては自らも幼児化して対応するという間違った認識で小生暮らしているものですから

有事の際にはKIDSがドン引きする程に寝っ転がって激しく泣き喚きます主にショッピングモールで

そこに文学性は全く感じられませんが本作においても感情を素直に表面化する大切さは語られておりますので

一般常識だとかそういったものを度外視し迷惑にならない程度の行動力は常に持ち合わせていたいと願う所存です

ありのままを受け入れる難しさこそ、その人の器の大きさを測るものでしょう

上記、受け入れる度量の方はどうかカモンカモンでお願い致します

ときめきが消せやしない
いま、あなたに伝えたい
タッくん弐

タッくん弐